1.消防法に関するトラブル再燃
今回の指摘については、不満だらけでした。
まず消防設備業者の担当者というのは、消防設備士という資格を持った方なのに、なぜ当初の見積もりのときに確認が漏れていたのか?
のちに聞いたところ、スプリンクラーに気を取られて気づかなかったと言われ、余計に不満が募ります。
図面もできて、見積もりもあがって、工事の日程も組んで、部屋も片付けて、すべての準備が整ったタイミングで、今更その話を持ってきたことにもがっかりしました。(消防署の回答が遅かったようですが…)
まず、新しくできるグランドピアノ防音室にも、インターフォンの音が聞こえるように工事が必要。
これについては、指摘を受けなかったとしても、以前と同じように室内に音が聞こえるように、スピーカーを配置する予定だったので不満ありません。
ただ、この工事をするのは、防音室工事をする業者さんではなく、自分たち消防設備会社がやらなければならないということが問題なのです。
マンションのインターフォンの仕様上、インターフォンからは、通常1回線しかとれず2部屋に分けて回線を引っ張るのは無理だというのです。
なので、現在のレッスン室の回線を外して、新しい防音室の方に回線を引っ張り、現在のレッスン室のスピーカーを外して新しい防音室にその外したスピーカーを設置するようにと言われました。
そうすると今のレッスン室には、インターフォンが聞こえなくなります。
1回線しか取れないのなら、今のレッスン室の方が生徒さんのレッスンをすることも多いし、インターフォンが聞こえないと困るのはこちら側なので、「既存のレッスン室にインターフォンを残して欲しい」とお願いしたら、「それはできない」と言われました。
現在のレッスン室は、元々独立した部屋扱いだからなくても消防法的には問題なく、新しいレッスン室は通常インターフォンが聞こえる想定のリビングに当たるから、なくてはならないのだと言います。
レッスン室を設計するに当たり、リビングに防音用の仕切りができるので、独立した部屋として見ることもできるはずです。こんなやり取りが続いて、納得ができるはずがありません。
それなら2回線取り、両方の部屋に音を鳴らせるようにして欲しいとお願いしたら、それをするためには今の設備では無理で、大掛かりな工事が必要になるから膨大な費用が掛かると言われました。
こちらの状況とか問題点を説明しても、四角四面に法律と現状の話しばかりされて、私との温度差は縮まることはありません。
消防署の許可がでるには「消防設備会社の言う通りの工事をしなければいけない」という風にしか聞こえませんでした。
その場では、返事もできず、いったんお帰り頂き、冷静に他に方法はないものか防音室の工事業者さんと話しをしました。
話しをすればするほど納得できないことだらけで、今更、工事を辞めるわけにはいかず、結論はでないまま、工事を進めることにしました。
2.自火報設備増設ブザー改修工事見積書
その数日後、「自家報設備増設ブザー」聞いたこともないような専門用語の見積書が届きました。
その前に「スプリンクラー消化設備改修工事(SPヘッド2か所移設)」という名目の見積書も届いています。
その見積内容や金額でも、疑問に思う項目もありましたが、受けいれるしかないと思っていましたので見積もり通りの19万円という金額で発注をしました。
しかし、工事着工寸前になって、新たな、工事が必要だの、その工事をしないことには消防署の許可が出ないですよと、こちらの要望を一つも聞き入れずに送られてきた見積書。
こちらが出す見積金額支払って下さいよと、アップをかけられているようにしか思えませんでした。その見積もり書を見て驚きました。
なんとその工事費12万円!
工事内容は以前に防音室工事業者さんが、現在の防音室に回線を引っ張って設置してくれた工事内容と同じです。そして、それを隣の部屋に移設作業をするだけでスピーカーは再利用って書かれており、愕然としました。
以前は、確か工事費の中に含めてくれていて、インターフォンに関する作業について費用は掛かっていなかったかと思います。
あまりにもの素人の足元を見た見積もり金額に、まだこれ以上に防音室工事以外の経費がかかるし、予算を抑えるために四苦八苦しているのに、とても納得いくものではありません。
一番納得がいかないのは、その項目の中に、「消防手続き及び検査立会費」というのがあり、それが1品目12万円とう金額で計上されています。
スプリンクラーの見積書にも同じ項目で金額も12万円で計上されていました。
なぜ、同じ部屋の工事をするのに、消防手続き&検査立会費がそれぞれ発生して2倍請求されなくてはいけないのか疑問だらけで、納得することができませんでした。
どう考えても、書面のやり取りの消防手続きと、インターフォンが動作するかの検査立会費で24万円はおかしい。
消防設備士という資格に則っているからって、こんな闇な請求があるのかとショックを受けました。
提出された見積もり金額をそのまま受けては、ずっとこの会社の好き勝手にされるのではという思いと、私ごときが一人で戦って勝てるようなものでもないことも分かっていましたが、怒りがこみあげてきて、この金額を受け入れる気にはなれませんでした。